安全なオフィスづくりのための10の防災チェックポイント

オフィスでは、組織変更や増員対応などによって家具の配置が変化するほか、日常業務の中で収納方法の変化や荷物の仮置きなども発生します。

その際、知らないうちに消防設備の機能を妨げていたり、避難経路が確保できなくなっていたりするなど、地震や火災の際に危険な状態になっていることがあります。

災害による被害を最小限に抑えるためには、消防設備や避難経路の確保だけでなく、家具の配置や日常的な運用についても定期的に確認することが重要です。

今回は、オフィスの防災対策として確認しておきたい「10の防災チェックポイント」をご紹介します。日常点検やオフィス環境の見直しの際にぜひご活用ください。


① タコ足配線になっていないか

<NG内容>
一つの電源タップに多数の機器を接続している。

<リスク>
配線が発熱し、火災の原因となる可能性がある。

<対策>
機器の消費電力を確認し、電源タップ1本あたり定格容量(一般的には1500W)に 収まるよう分散する。


② 火災感知器の周囲が空いているか

<NG内容>
感知器の近くに背の高い棚やパーティションを設置している。

<リスク>
煙や熱の感知が遅れ、火災発見が遅れる可能性がある。

<対策>
熱・煙感知器の周囲(目安として水平方向40cm・60cm以内)には障害物を置かず、 機能を妨げないようにする。
※ビルや自治体によって基準が異なる場合があります


③ スプリンクラーの周囲が空いているか

<NG内容>
スプリンクラーの近くに背の高い棚やパーティションを設置している。

<リスク>
火災時に散水が妨げられ、消火効果が低下(散水が届かない箇所が発生)する
可能性がある。

<対策>
スプリンクラー周辺(目安としてスプリンクラーヘッドの下方45cm、水平方向30cm以内)には物を置かず、必要な空間を確保する。
※ビルや自治体によって基準が異なる場合があります


④ 消火器がすぐ使える状態か

<NG内容>
消火器の前に荷物を置いている。または、見えにくい場所に設置している。

<リスク>
火災時に初期消火が遅れ、被害が拡大する可能性がある。

<対策>
消火器は見やすい場所に設置し、前面スペースを確保する。
また、 定期的に使用期限(業務用標準使用期限は10年)を確認し古いものは交換する。


⑤ 非常口が塞がっていないか

<NG内容>
非常口の前に家具や荷物を置いている。

<リスク>
緊急時に避難が遅れ、人的被害につながる可能性がある。

<対策>
非常口の前には物を置かず、常に開閉できる状態を維持する。


⑥ 非常用進入口の周囲が空いているか

<NG内容>
非常用進入口(赤い逆三角形の標識が付いた窓)の前に、家具や荷物を置いている。

<リスク>
火災時に消防隊の進入や救助活動が遅れ、被害が拡大する可能性がある。

<対策>
非常用進入口の前には物を置かず、常に進入できるスペースを確保する。


⑦ 高い場所に重い物を置いていないか

<NG内容>
背の高い棚の上に段ボールや備品、書類などを置いている。

<リスク>
地震や衝突による振動により物が落下し、怪我や避難経路の妨げにつながる可能性がある。

<対策>
棚の上には物を置かず、収納スペースや保管場所を別途確保する。
また、背の高い収納はしっかり壁に固定し転倒を予防する。


⑧ ボルトやネジの緩みを放置していないか

<NG内容>
家具のぐらつきや異音を放置している。

<リスク>
家具の破損や転倒による怪我につながる。

<対策>
定期的に点検を行い、異常があれば改善する。


⑨ デスク下の避難スペースは確保できているか

<NG内容>
デスク下に荷物や機器を収納している。

<リスク>
地震発生時の緊急避難スペースを確保できず、落下物による怪我につながる。

<対策>
デスク下には物を置かず、避難できる空間を確保する。


<NG内容>
従業員が避難経路や対応手順を理解していない。

<リスク>
災害時に混乱が発生し、避難が遅れる可能性がある。

<対策>
定期的な教育や避難訓練を実施する。


よくある質問

Q1. オフィスの防災対策では、まず何から確認すればよいですか?

まずは、避難経路や非常口の前に物が置かれていないか、消火器がすぐ使える状態か、火災感知器やスプリンクラーの周囲に障害物がないかを確認しましょう。あわせて、電源まわりのタコ足配線や、収納棚の上に重い物を置いていないかも点検すると安心です。

Q2. オフィス移転やレイアウト変更の際に、防災面で注意すべきことはありますか?

移転やレイアウト変更では、デスクや収納家具の配置だけでなく、避難経路、非常口、消防設備の周囲に必要なスペースが確保できているかを確認することが大切です。家具の転倒防止や配線計画も、レイアウト検討時にあわせて見直すとよいでしょう。

Q3. 消防設備の周囲には、どのくらいスペースを空ければよいですか?

火災感知器やスプリンクラーの周囲には、煙・熱の感知や散水を妨げない空間が必要です。目安となる距離はありますが、ビルや自治体によって基準が異なる場合があります。実際の運用では、建物の管理会社や所轄の消防署などに確認することをおすすめします。

Q4. 防災対策は大きな工事をしないとできませんか?

大きな工事を行わなくても、避難経路の確保、荷物の整理、電源タップの使い方の見直し、家具のぐらつき点検など、日常的に改善できる対策があります。まずは現在のオフィス環境を点検し、できる範囲から安全性を高めていくことが重要です。

Q5. 兵庫県内のオフィス防災やレイアウト見直しについて相談できますか?

はい。伊藤喜商事では、神戸市・姫路市をはじめ兵庫県内の企業様を中心に、オフィス移転、レイアウト変更、オフィス家具導入時の安全面にも配慮したオフィスづくりを支援しています。検討初期の段階でもご相談いただけます。


まとめ

地震や火災などの災害は、いつ発生するか分かりません。

しかし、日頃からオフィス環境を見直し、防災の視点で安全対策を行うことで、
被害を最小限に抑えることができます。

今回ご紹介したチェックポイントは、特別な設備投資を行わなくても改善できる内容が多く含まれています。
まずは身近なところから点検し、安全なオフィス環境づくりに取り組んでみてください。

オフィスの防災対策は、移転やレイアウト変更、オフィス家具の入れ替えを行うタイミングで見直すと、動線や収納計画とあわせて検討しやすくなります。

伊藤喜商事では、兵庫県内の企業様を中心に、オフィス移転・レイアウト変更・オフィス家具導入時の安全面にも配慮したオフィスづくりを支援しています。

神戸市・姫路市をはじめ、オフィス環境の見直しや防災対策をご検討の際は、お気軽にご相談ください。