「社員の集中力が続かない」「コミュニケーションが減った気がする」
オフィスの環境が、実は従業員の生産性や満足度に大きく影響していることをご存知でしょうか?
本記事では、働きがいと生産性を両立させる新しいオフィス空間の考え方として注目される「バイオフィリックデザイン」と、健康経営の国際的な指標である「WELL認証」について解説します。オフィス環境を見直すことで、企業と従業員の双方にとってプラスになる空間づくりのヒントをお届けします。
1. なぜ今、オフィスの「生産性向上」が重要なのか?
多くの企業が直面する「生産性の壁」。その原因は、業務プロセスや個人のスキルだけでなく、毎日過ごす「オフィス環境」にあるかもしれません。
- 集中力の低下: 騒音や視覚的なノイズが多い環境
- 心身のストレス: 自然光が届かない、閉鎖的な空間
- コミュニケーション不足: 動線が考慮されていないレイアウト
これからのオフィスには、単なる「働く場所」ではなく、従業員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)を高め、創造性やコラボレーションを促進する「投資」としての視点が不可欠です。
2. 答えは自然の中に。人を活かす「バイオフィリックデザイン」
生産性向上の鍵として注目されているのが、バイオフィリックデザインです。
これは、「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という考え方(バイオフィリア)に基づき、建築や空間に自然の要素を取り入れるデザイン手法です。
具体的な導入例
- 観葉植物や壁面緑化: ストレス軽減や空気清浄の効果が期待できます。
- 自然光の最大化: 体内リズムを整え、集中力を高めます。
- 木材や石などの自然素材: 温かみのある空間を演出し、リラックス効果をもたらします。
- 窓からの眺望: 休憩時間に自然を眺めることで、心身をリフレッシュさせます。
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バイオフィリックデザインは、五感を通じて心身を癒し、従業員が本来持つパフォーマンスを最大限に引き出す力を持っています。
3. 企業の価値を高める「WELL認証」とは?
WELL認証(WELL Building Standard™)は、空間で過ごす人間の「健康」に焦点を当てた、世界初の建築物・室内環境評価システムです。
空気、水、光、快適性など10の評価項目から、人々の健康やウェルビーイングに配慮した空間であるかを厳格に評価します。
WELL認証がもたらすメリット
- 従業員満足度の向上: 「社員を大切にする企業」というメッセージになり、エンゲージメントが高まります。
- 人材獲得力の強化: 健康的な職場は、優秀な人材にとって大きな魅力となります。
- 企業価値の向上: 健康経営やESG経営を実践している企業として、社会的な評価が高まります。
- 生産性の向上: 快適で健康的な環境は、欠勤率の低下や業務効率の改善に繋がります。
WELL認証の取得は、バイオフィリックデザインの考え方と深く関連しており、オフィス空間づくりにおける具体的な目標設定にも役立ちます。
4. 明日からできる!生産性を高めるオフィス改善ステップ
大規模な改装をしなくても、生産性を高めるオフィスづくりは始められます。
- Step 1: デスクに小さな植物を置く
まずは一人ひとりのデスクから。手軽に始められ、視界に緑が入るだけでも効果があります。 - Step 2: レイアウトを少し見直す
自然光が入りやすい場所にリフレッシュスペースを設けたり、コミュニケーションが生まれやすい動線を作ったりしてみましょう。 - Step 3: 「自然」を感じる休憩を取り入れる
昼休みに近くの公園を散歩したり、窓の外を眺めたりする時間を意識的に作ることを推奨するのも良い方法です。
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まとめ:未来への投資としてのオフィス空間づくり
本記事では、生産性向上のためのキーワードとして「バイオフィリックデザイン」と「WELL認証」をご紹介しました。
従業員がいきいきと働ける環境は、企業の持続的な成長に不可欠な土台です。オフィス空間を「コスト」ではなく「未来への投資」と捉え、自然とのつながりを大切にした、心身ともに健康的な職場づくりを始めてみてはいかがでしょうか。
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